シニアの仕事
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55歳になると会社から第二の人生を考えるように指示が出る。そのための研修を受けることになるのだが、この時点で会社は55歳になるあなたに会社の立場を教えている。あなたは、60歳で定年退職ですよと。
会社が提供する「第二のキャリアと人生研修」で60歳定年退職後の方向性を自分で計画しなければならない。研修では、会社側が提供する再雇用と再就職探しの情報と自分の棚卸し分析作業が提供される。
長年会社員として会社の庇護の下で働いていると会社なしでは自分の生活が回らない。そう思っている会社員が多い。そんな不安を和らげるために今から定年退職後の人生設計を立てるよう会社側は55歳で「第二のキャリアと人生研修」を提供する。
60歳で定年退職、65歳で再雇用の終了という道筋が出来ている。65歳以降は、会社によってパートやアルバイトで雇用する場合もあるのだが、70歳でパートやアルバイトも終わる。
最後は、自分一人で起業して仕事を作るか、引退生活を始めるかの決断を突き詰められる。多くのシニアは65歳でこの選択に直面する。引退生活で問題になることは、日中8時間という時間を満足が行く使い方で過ごせないことである。多くのシニアは暇で悩まされる。
暇で悩むことが嫌なシニアは、自分で起業して好きな仕事で過ごすことを選択する。自分でビジネスを起こすのは簡単ではない。それなりの準備と経験が求められる。
会社員で給与を頂いているうちに副業でお金の稼ぎ方を経験すれば起業がしやすくなる。55歳から副業を始める理由がここにある。具体的にどうすれば良いのか?
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ニュースメディア産業では人材不足という記事が多い。同時に、銀行業界、製薬業界、電機業界などでリストラが発生している。一言でいえば、人材不足なのは特定業界(建設業界、飲食業界、サービス業界、IT業界)などでその他の業界はそれほど人材不足になっていないのではないか。
最近のリストラニュースは、東芝、NEC、大手銀行、住友科学、資生堂などのリストラである。リストラを行う企業にはそれぞれの理由があるだろうが、社員にとっては迷惑な話である。経営者の失敗が原因であるのにそのツケを社員のリストラでカバーしようとする。理不尽なリストラは社員にとって納得が行かない。
自分はリストラにあわないと思っている社員は意外と多い。会社も業績も良いので将来的にリストラが起きるとは思わないと思っている。現実は突然リストラが降ってくる。会社員は常に身の保全対策を準備している必要がある。リストラ対策は年齢に関係なく起きる。
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暇な時間があり、書くことが好きなシニアにビジネスチャンスがある。シニアは時間を味方にできる。暇な時間を新しい事を学ぶ時間にして小遣い稼ぎの土台を作れる。私が提案する65歳過ぎのシニアが挑戦すべき小遣い稼ぎの仕事は、ホームページで広告収益を得るビジネスである。
グーグルアドセンスというクリック広告サービスを使って自分のホームページで発信する情報ページにグーグルアドセンスの広告を表示させ、読者がその広告をクリックするとお金を稼げるという仕組みである。
最近はスポットワーク(スキマ時間を使って仕事をする)が高齢者の小遣い稼ぎの仕事になりつつある。タイミー、メルカリハロ、シェアフルなどの「即日払いOK」「面接・履歴書なし」単発バイトをスマホアプリから申し込む仕組みである。スマホを使い慣れているシニアでないとアプリ操作が面倒かもしれない。
月10万以内の小遣いを稼ぐならば、年齢に関係なく探せば見つかりやすくなっている。人不足の影響がシニアの労働力を求め始めている。ただ、仕事内容は吟味が必要。デリバリー、物流サービス、引っ越し作業、コンビニなど誰が見ても人不足の単発バイトが多い。
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私の本職はインターネットビジネスである。仮想世界で生活費を稼ぐ仕事である。必要なものはパソコンとモバイルルーター、または、Wi-Fi環境。肉体労働とはいえない。いつも、椅子に座って仕事をしている。そんなワークライフを長年続けていると全く別の仕事に興味を持ち始める。その一つの仕事がショッピング・センターのカート回収の仕事である。
シニアにとってショッピング・センターのカート回収の仕事は健康寿命を延ばす上で役に立つ。誰もそんなことに気が付かない。アルバイトのお金をいただきながら自分の健康寿命を伸ばせるのだから。これほど幸せなことはない!ただ、疲れるアルバイトになる。要領良く作業量を調整しながら体に負担が行かないように体の調子に合わせて作業すればシニア男性でも耐えられる。
一番駄目なケースは終わりがないショッピングカート回収の作業を真面目に一生懸命やるシニアである。こんな方は体力が続かない。初日は良いが、翌日は足腰が重たく、筋肉痛になる。休む時間を上手く取ってカート回収の作業に体を慣らすことが重要である。
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大型スーパーマーケット店やショッピングモールなどに出かけると良くシニアの方がショッピングカートの回収作業をしているのを見かける。若い人よりもシニアが多いように思える。
私は、なぜかなあ?と思ってちょっと調べてみた。カート回収の仕事は単純作業の仕事である。接客業ではないので作業は一人の判断で行える。ノルマらしいノルマはない。駐車場などに置かれたカートを集めて所定の場所に置くだけである。
お客がカートを使う限り続く、終わりのない仕事である。こんな仕事は自分のペースでやる仕事である。
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私の知人たちは、多くが大企業定年後その企業の子会社の顧問職に就いていた。今はNPO団体に所属して老後の生活のリズムを作ろうとしている。
60歳で会社を退職して自分の生活のリズムを作る人、子会社の会社役員について65歳まで勤め上げる人、65歳から数年の間その会社の顧問職に付く人、65歳で会社組織から全て離れて新しい自分の生活リズムを作る人。直面する問題は同じである。違いは、いつ、自分の生活リズムを作り始めるかだけである。
大企業で幹部職を歴任した会社員は、子会社に再就職して(多くは役員として再就職)65歳まで勤め上げる。その後、顧問職に就くというパターンが多い。顧問職は、名前だけで実際会社に出ても出なくても良い場合が多い。ただ、給与が自動的に支払われるだけだ。ここに落し穴がある!
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今年65歳になる高齢者は、国民年金を受け取れる年齢になる。既に、厚生年金の一部(報酬比例)を受け取っている方は、フルに年金を受け取れる。その意味合いで経済的な余裕が生まれる。
65歳のシニアは、仕事を探す上でもビジネスを始める上でも精神的に余裕が生まれる。ただ、受け取る年金の金額で個人差が出る。多くのシニアは、働いて生活費を稼がなければならない状態にいる。
年金収入に月額10万から15万円ほどプラスできれば、通常の生活で経済的な不安を感じることはないのではないか。月額10万円以上を65歳から稼ぐならばパートやアルバイトで実現できる。問題は、70歳を過ぎてからである。日銭をパートやアルバイト出稼ぎならが小さな起業を準備できれば、70歳以降も年金以外の収入を確保できる。
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新聞の就職広告欄を見てみると時々高齢者向けにこんな仕事の募集を見つける。
- 銀行系の派遣会社が時間給のシニアアルバイトスタッフ募集
- マンション管理会社が住み込みのマンション管理人募集(夫婦対象)
- 不動産会社の歩合給シニア営業マンの募集
- 介護関連の仕事で人材を派遣する会社の募集
私が見る限りこの分野で高齢者対象の仕事が沢山ありそうだ。
でも、シニアはもっと選択が出来る幅広いやりがいがある仕事を探していると思う。
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65歳という年齢は、微妙な年齢だ。70歳になれば、引退しても良い年齢だと自分に言い聞かせて仕事を探すことをやめる。65歳であると会社から追い出されるし、積極的に雇ってくれる会社も少ないというか、ほとんどない。仕事探しで困る年齢が65歳だ。
65歳からの仕事は、アルバイトやパートであれば見つかりやすいが、会社の社員という職は難しい。むしろ、簡単に仕事が見つかりやすいアルバイトやパートで老後の生活設計を組み立てるほうが苦労がない。安心材料は、年金がもらえる年齢であることである。
仕事をしなくてもお金が入ってくる年金は職を探す上で不安を和らげる。年金だけで生活は出来ない人がいるかもしれないが、仕事を探す時間の上で余裕が与えられる。焦って3Kの仕事場に入って直ぐに辞めるという無駄を防げる。
老後の不安要因は働けなくなって身体の自由が効かなくなり老人ホームに入らないと生活が出来ないという年齢になったときである。介護付き有料老人ホームはお金がかかる。出来るだけ老人ホームに入る年齢を遅らせる事ができれば、老人ホームのお世話になる期間が短くなる。
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2019年3月30日、桜の花が満開になろうとしている。気温も今日は24度近くまで上がるという。ランチの後は、ビジネスパークで日光浴をしながらボ~トしていた。仕事は自分のペースで出来るインターネットビジネスである。どこかの会社の下請けは絶対やらない。決済条件は、事前一括銀行振り込みにしているので焦げる事はない。
そんな方針でシニア起業を51歳になった時にした。インターネットビジネスは、時間と場所を選ばないで仕事が出来る。日光浴を浴びながら外でパソコンを見ながら仕事が出来るのは最高である。
2024年3月14日、横浜駅近くのタリーズコーヒー店でこの記事を書いている。外の気温は10度。まだ春は来ていない。シニア起業して18年が経過した。年齢も69歳になり、老人のイメージが強くなってきた。70歳を過ぎた頃に老人に適したビジネス形態に移ろうと思っている。
法人を顧客に持っているのでそれをやめてB2Cにシフトする。B2Cビジネスならば、私になにか不幸が起きた時にお客様に迷惑がかからない。老化に伴うリスクをできるだけ軽減したい。シニア起業には自分の寿命リスクが有る。そのリスクを考慮してビジネスモデルを考えて起業すべきであると思う。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。