65歳という年齢は、微妙な年齢だ。70歳になれば、引退しても良い年齢だと自分に言い聞かせて仕事を探すことをやめる。65歳であると会社から追い出されるし、積極的に雇ってくれる会社も少ないというか、ほとんどない。仕事探しで困る年齢が65歳だ。
65歳からの仕事は、アルバイトやパートであれば見つかりやすいが、会社の社員という職は難しい。むしろ、簡単に仕事が見つかりやすいアルバイトやパートで老後の生活設計を組み立てるほうが苦労がない。安心材料は、年金がもらえる年齢であることである。
仕事をしなくてもお金が入ってくる年金は職を探す上で不安を和らげる。年金だけで生活は出来ない人がいるかもしれないが、仕事を探す時間の上で余裕が与えられる。焦って3Kの仕事場に入って直ぐに辞めるという無駄を防げる。
老後の不安要因は働けなくなって身体の自由が効かなくなり老人ホームに入らないと生活が出来ないという年齢になったときである。介護付き有料老人ホームはお金がかかる。出来るだけ老人ホームに入る年齢を遅らせる事ができれば、老人ホームのお世話になる期間が短くなる。
4月から5月末まで筋トレを控えていた。いつも通っているスポーツセンターに顔を出せなかった。4月から1ヶ月半ほど白内障と緑内障の手術で負担の大きい筋トレやスポーツを止められていたからだ。5月の中旬から6月初めまでは松江と出雲大社旅行と静岡の実家墓参りと清州城旅行で時間を取られた。
6月の第一週に初めて筋トレを再開した。いつも、火曜日と金曜日にスポーツセンターに出かける。久々に火曜日に行ったら、顔見知りのシニア3人から話しかけられた。しばらく会えていなかったので亡くなってしまったのではと心配していたという。彼らの名前も知らないのだが、いつも顔を見ている間柄だけである。
人は見ている。名前を知らなくてもあなたの存在を気にする。

何か定期的に活動しているとおしゃべりをしなくても自分の存在を認識してくれる。誰かが誰かの存在を自然と意識して何らかの変化に気づく。シニアの場合、突然他界するリスクが高いので真っ先に思うのは死んでしまったのではである。
先日も所属するNPO団体から全員メールが届いた。〇〇さんが突然心不全で他界したというお知らせであった。70歳後半の団塊世代の人である。80歳に届く前に他界する人がチラホラと出始める。多くは以前から患っていた持病の悪化が多い。
71歳の私もスポーツセンターで顔を見られなくなると死んだと疑われるようになる。
SF小説を読むと将来に起こり得る社会現象や製品などを垣間見える。今、私達が日常的に使っているスマートフォーン端末は私がソニーの新規プロジェクト事業で参画したプロジェクト目標であるディバイスであった。1997年頃である。ソニーとGeneral Magic社、そしてApple。さらに、パナソニック、NTT、モトローラなどがアライアンスを作り同じ目標に向かってディバイスとインテリジェンスネットワークの構築を米国市場で目指した。
私達が今使っているスマホがその当時ソニー、パナソニック、モトローラーが作ろうとした理想のディバイスであったが、コンセプトだけが先に走り技術が追いついて行けなかった為作れず。でも、そんな未来的なディバイスは全てSF小説の中で登場していた。人間の想像力と欲望がそのような端末を構想させる。そして、時間をかけて作り上げていく。
この71年間の間に文明の利器が沢山登場した。私が米国に留学中、パーソナルコンピューターが登場した。日本に帰国した1980年代には東芝がワードプロセサーを販売し始めた。時間の経過でワードプロセサーはパソコンに取って代わり、インターネットと繋がるようになる。有線接続から無線接続に代わり、携帯電話が登場する。携帯電話はiPhoneの登場で類似のスマートフォーンが市場に広まる。
スマートフォーンは進化してパソコンを食い始めた。スマートフォーンだけでパソコン以上の機能を提供し始め、若い人たちはパソコンからスマホ文化に移動した。現在、スマホがないと日常生活を送る上で不都合が生じ始める。私の年齢以上の老人もスマホを持ちはじめ使っている。
SF小説の中には既に予測された現実の世界が描かれている。その意味で私は学生時代からSF小説を好んで読んでいた。特に印象的であったSF小説はアイザック・アシモフの銀河の興亡(Foundationシリーズ)であった。

このSF小説がApple TVプラスでドラマ化されたと聞いてこの1週間の間毎日見ていた。1週間無料視聴サービスをApple TVプラスが展開している。Apple TVプラスのサブスクリプションはPrime Videoのメニューの中にあるサブスクリプション選択でApple TVプラスを見れるようになる。
Foundationのドラマ作品は既に3シーズンになって完了している。1シーズン10話。1話1時間ぐらいのボリュームである。

当然、小説の内容をそのまま映像化したのではないが大筋のストーリー展開は同じである。見ていて人生を考えさせられる。心理歴史学で未来の人類を予測できるという。現在の教育機関で心理歴史学を教えている機関は存在しない。
ただ、
アシモフの「心理歴史学」で完璧な未来予測をするのはSFのフィクションである。しかし、「個人の意思はバラバラでも、大衆の動きには統計的な法則がある」という本質は、現代のAIやデータサイエンス、社会物理学の基礎として現実のものになっている。
今日のランチは、久しぶりに松家ファストフード店で食事を取った。ビビンバ丼と豚汁だ。対応してくれた方がどう見ても70歳以上のシニア女性であった。こんなに忙しい職場でシニア女性が頑張っている事に驚いた。飲食業界は、どこも人手不足だから働けるシニアならばどんどん採用しているようだ。名札にはトレーニーと書かれていた。
シニア女性はファストフード店舗でも多く見かける。駅の近くにある立ちそば店でもシニア女性が頑張って働いている。人手不足でシニアが若者の代わりに空いた職を満たしている。昨日はとんかつを食べに松のやのお店に行った。お店の厨房には3人が働いていた。そのうちの一人がシニアであった。彼女の仕事は食器洗いや店内の掃除であった。あとの二人は若い男性で料理の受け渡しであった。
私が見ている限り、71歳の私でも仕事ができそうな感じがした。お金関連はすべて機械がやってくれる。困ることは機械が動かなくなることやエラーが出てくることぐらいである。仕事が単純化してくれば、70歳を過ぎた男性でも対応ができる。シニア女性ならば、男性以上にマルチに何でもこなせると思う。シニア女性にとってファストフードアルバイトは男性以上に簡単になる。
静岡にいる兄夫婦を墓参りで訪れた。兄の姿をひと目見て異変に気がついた。太って太鼓腹になっていた。昨年はそれほどお腹周りが目立たなかった。太り方が少し異常に感じた。年齢は77歳になる。75歳を過ぎると健康障害になるシニアが増えると聞く。典型的な実例が肥満と脚力の衰えである。
なぜ、兄はこんな状態になったのだろうか。兄は糖尿病にかかっている。糖尿病を治すために色々なことをやってきたが、今になって薬に頼る生活になってしまった。一時期は食事療法でおコメご飯を食べない生活をして異常的にやせ細ったのだが、いつの間にかその食事療法をやめてしまい、体重が少しづつ増加していった。
70歳になる前に自営業をやめて今まで出来なかったことをやり始めた。でも、1年、2年と経過すると暇な時間が増えて体を動かさない生活に入ってしまった。糖尿病と体を動かさない生活が今の病的な肥満をもたらしたのである。
毎日外出して体を定期的に動かす生活習慣が維持できていれば、肥満を防ぎ、糖尿病を自力で改善する生活パターンに入っていたのではないかと私は思っている。
問題は毎日どこに出かけるのか?である。趣味や仕事が自宅以外にあれば、体を動かす生活を維持できる。
老後の生活で注意することは健康を害する悪循環に入らないことである。こんな悪循環に兄は陥っている。
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